The Letter E : No.5 Longplayer
ARTIST / The Letter E
TITLE / No.5 Longplayer
LABEL / tiger style
DATE / 2000
TITLE / No.5 Longplayer
LABEL / tiger style
DATE / 2000
997。Enis Sefersah(ベース)、PullmanのCurtis Harvey(ギターやピアノなど)、June Of 44のSean Meadows(ギター)、Josh Matthews(ドラム)の四人によるバンド、ShellacのRobert Westonによる録音でお届け。挙がっている名前を見れば、ある程度のクオリティが期待できるのは当然で、しかるべき応答がなされるので満足である。テンポ、テクスチャといったところを考えるとおそらくPullmanの静謐が相応しそうだが、ドラムとベースもしっかりと基礎を構築するし、容易に解決させないギターの展開も素敵さを主張する。後半の数曲で、やや活気のある運動性を提出するが、その観点ではややその他の優秀な90年代の先達には勝てないかもしれない。確固たる方向性に自分達を乗せていくということが重要なのだが、その方面で展開させていくにはやや力不足だったのかもしれない。というのは、それほどThe Letter Eの名前が巷に流布していないと思われるからである。いい盤、といいたい。けれどもその言葉を吐くことができるだろうか。なんとなく思考が中断し、ボイスの発生を拒む。なぜだろう。いい盤、である、のか、どうか。むう。よく考えればいいのである。とりあえずまだJune Of 44をしっかり聴いた事がない。その他もろもろの名盤がまだ僕の手に吸い付いていない。なんだかそんなことを考えてしまった。この盤以後にも盤がでているならば、そこでこの所在無きメガネメガネ状態から抜け出すことができるかもしれない。つまり、次へ。