Brother JT3 : Way To Go
ARTIST / Brother JT3
TITLE / Way To Go
LABEL / drag city
DATE / 1999
TITLE / Way To Go
LABEL / drag city
DATE / 1999
John Terleskyによるユニット。ご存知のように、drag cityには三大派閥があると勝手に決め付けているのです。すなわちJim O'Rouruke、David Grubbs、そしてWill Oldhamですね。しかし忘れてはいけない勢力がNeil Hagertyです。Neil Hagertyが関わった盤には、独自の泥臭さがあり、それはdrag cityの半分以上の作品にかぶせられていると感じられる。そこがO'Rourke好きをdrag cityから敬遠させる原因にもなっているのかもしれない。この盤にもNeil Hagertyの魔法の息が吹きかけられているように感じられるがどうなのだろうか。ざらついた加工によって演出される残響、ざっくりと刻まれる楽器たち、アルコールで過度に消毒されているのではないかと思わせるような咽喉声。どれをとってもスタイリッシュさ、洗練といった潔癖症の音楽からは程遠い。サイケデリックというには牧歌的過ぎるように思う。ラストのM8などのギタープレイには大いに見出されるかもしれないが。M6では過剰なエレキの装飾を振り払い、アコギ一本で弾き語り。ここで展開される旋律の根底にあるのはブルース独特の魂。面白くはないが、標準的な盤に仕上がっている。しかし別に買わなくてもよい。