Battery Operated : Vecuum
ARTIST / Battery Operated
TITLE / Vecuum
LABEL / cocosolidciti
DATE / 2001
TITLE / Vecuum
LABEL / cocosolidciti
DATE / 2001
1071。以前レビューした作品"Aprotic"。おそらく2ndか。"Aporotic"ではコラボレートしたMadeの味が混ざっていたのですが、本作ではBattery Operatedの飛沫性を中心に僕の考えるcocosolidcitiらしさが全面に出ている気がします。気のせいでしょう。抽象性が高く、旋律という具象的な物語に解消されないために聴く人を選ぶ部分があるかもしれない。あふれ出る音の波にやや胃もたれしてしまうのですが、それも仕方ない。作りこまれた印象ですが、3人でやっているとすれば少々ものたりないかもしれません。というか一人が映像やってるはずなのだが、この盤には映像がついていないのだが、その辺どうなんですか。ジャケとか手がけているのでしょうかね。様々な音素材がごちゃごちゃと凝縮され、それはそれでよいのですが、先に述べたように、食ったものは胃の中で結局一緒になってしまいますということで、なんともゲロを見せられている雰囲気です、嘔吐は嘔吐を引き起こします。合理主義がいまや破綻し始めている1900年代後半になって、現代はゲロリアンがはびこる奇形の時代です。あらゆるものが内包されて膨大に膨れ上がった世界に対して、われわれはそれに対峙するのではなく、それに飲み込まれるしかないのかもしれません。しかし、その状況をなんとかしたいとも考えています。