John Matthias : Smalltown, Shining

ARTIST / John Matthias
TITLE / Smalltown, Shining
LABEL / lifelike(accidental)
DATE / 2001

最近のColdcutの盤にもボーカルなどで顔を出すのがこのかた、Matthew Herbertのレーベルlifelikeからのリリースとなります、デビュー作、lifelikeというのも全貌がよくわからないレーベルですからジャンル的なレーベル買いできるものなのかどうなのか苦しむところでもある、この盤にHerbert的なものがあるかといえばないと言える、いちおうMatthew Herbertも音作りに参加しているのでたまに変わったサウンド・デザインをみせる部分もあるが、歌と積極的なギターやドラムの使用を用いるなど、人肌である、まあざらついた感じはそぎ落とされて表面は乾きハイファイに仕上がっている、メロディに独自性を見出すことはない、新しい歌モノという方法論の模索が見られる点ではかなり評価がなされてしかるべきだ、しかしやはりメロディの凡庸さがすべての大時代的なものを引きずっているためにどうしても古びて見えてしまう、それともそれも踏まえたうえで狙ってやっているのかもしれないが、しかしこのような傾向は精度や洗練はことなるとはいえまさに80年代がそういう時代だったように思うのでこのご時世には方法論的に新しさはないかもしれない、つまり歌に変わったサウンド・デザインという方法論、小難しいことを考えずに聴くとポピュラリティは保証されているように思うので安ければ買うことをオススメしようと思う、Herbert好きな人はその仕事がどこのように反映されているのかを感じるのも一興かと