Jon Mueller / Bhob Rainey / Jim Schoenecker :
ARTIST / Jon Mueller / Bhob Rainey / Jim Schoenecker
TITLE /
LABEL / crouton
DATE / 2004
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LABEL / crouton
DATE / 2004
PeleのJon MuellerとChris Rosenauによって運営されているcroutonというレーベルなんですが、極小プレスということで噂には聴くが手に入れることはないだろうと思っていたけれども以外とそうでもなかった、Peleという世間で知られポピュラリティを獲得したポカリ系サウンドを提供するバンドに所属するにも関わらずJon Muellerというドラマーの立ち位置は異常にコンプレックスであり、Achim Wollscheid、Asmus Tietchensというこのブログでもおなじみの作家とのつながりは30代の若手とは思えない逞しさである、そんな裏の顔をもつMuellerが組んだトリオはselektionからもリリースのあるサックスプレイヤーBhob Rainey、そしてPele解散後のCollections Of Colonies Of Beesにも参加していたエレクトロニクス担当のJim Schoeneckerである、そして誕生したこの盤はあまりにむき出しのアブストラクト・サウンドである、ここで実行されるインプロはそれぞれが担当する楽器あるいはそれに付随するものは完全に物質化している、それぞれの装置はそれが生産することを望まれるべき音を生産しない、矛盾に満ちた言い方をすれば故意に生産された自然音ということができるかもしれない、洗練され加工されたノイズというよりもむき出しのままの音たちは絶対的な悪夢を保証する、音圧においてというよりも構成が否定されているという点においてそうである、楽しいのか楽しくないのかというよりも、活動するということに重点が置かれる、つまりぎりぎりの陶酔状態である、あれやこれではなくただとりあえずやるという境地、なんてこった