V.A : At Home With The Groovebox
ARTIST / V.A
TITLE / At Home With The Groovebox
LABEL / grand royal
DATE / 2000
TITLE / At Home With The Groovebox
LABEL / grand royal
DATE / 2000
また毛色の変わったコンピです、Grooveboxというシンセサイザを使った一大プロジェクト、Tannis Rootというかたが中心になって2年がかりで準備されました、シンセを巧みに操る世界中のアーティストにGrooveboxをつかった曲を提供してくれとオファーをしました、実験精神をたたえ、Grooveboxが生み出すサウンド以外を使わないで欲しいという但し書きを添えて、Grooveboxには808や909といったドラムマシンの名器や303といったベースマシン、そして様々なビンテージサウンドに当時最新のサウンドも具えている、Grooveboxを指揮者として用いることもできるし、完成された曲をそれでばらばらにし、それを再構成することもできる、参加者が結構奇抜です、60年代から活動する巨匠Jean-Jacques Perrey、grand royalの日本人といえばBuffalo DaughterとCibo Matto、シカゴ界隈ではJohn McEntireとBonnie "Prince" Billy、フランスからAir、PavementにBeck、Money Mark、Sean LennonとBisあたりもgrand royalらしい、moogを開発しPrettyとも活動を共にしたGershon Kingsley、Sonic Youth、そして最後にジャズ畑の毛色の変わったDick Hyman、といった独自性も出しつつの豪華な面子、それぞれがシンセを部分的に用いる事はあれどなかなかすべてをそれで構成する事はないでしょう、Sean Lennonとかの曲を聴くと意外性しか残っていません、Sonic Youthなどは他とは一線をかすような洗練をみせさすがです、今はなきgrand royalですが、なかなか楽しい試みが行われていたことがわかります