Mice Parade : All Roads Lead To Salzburg

ARTIST / Mice Parade
TITLE / All Roads Lead To Salzburg
LABEL / bubble core records
DATE / 2002

ご存知演奏技術やら構想力やらが半端ではないAdam Pierceによるソロ・プロジェクト、基本的に楽器は彼が一人で演奏し、しかも一発ドリもおうおうにしてあるということからも彼が尋常じゃない自負を持っていることをがわかる、この盤にはBBCセッションとライブ音源が入っていますからまあ一人でやっているということはないんですが、それにしてもなんだ、このまったく曇りのない演奏は、Reichらの基本構造に基底メロディや装飾を足したといった雰囲気だ、というかDylan Groupと比して一人の演奏には物足りなさを感じていた人たちもこの盤での多数の凄腕音楽家の参入した曲にやられているようです、この盤を期にMice Paradeは個人のソロというよりもライブバンドに移行していくようです、というかその移行の経過を追うために集められた音源で構成された盤という感じか、周辺にはPiere自身を含めたHimなどがいるわけですからDoug Scharinもかんでくるわけです、琴楽器での色付けプラス間合いを縫っていくドラムの新人類的掛け合いは尋常じゃないです、ある種昔のTortoiseのベースを弱めてクリアな音にしたといった印象まで与えてくれる、正直作品としてまとめられたものというよりは近況報告のようなものですが、名盤です