V.A : Alt.Frequencies Presents Disco Moonlight
ARTIST / V.A
TITLE / Alt.Frequencies Presents Disco Moonlight
LABEL / worm interface
DATE / 1997
TITLE / Alt.Frequencies Presents Disco Moonlight
LABEL / worm interface
DATE / 1997
非常に寡作なレーベルみたいで、90年代中盤から活動しているはずですが、いろいろあわせても40枚くらいしかリリースしていないみたいです、ロンドンのレーベル、1997年ですから当時のテクノロジーミュージックの様相を伝えているようで興味深い、この時期のこの手の音楽は個人的に空白な気します、'Richard D. James Album'(1996)直後のあまり知られていないシーンの音、いつものように参加者を見てみましょう、M1は今ではskamなどでおなじみFreeform(参考12)、どうも1stはこのレーベルみたいからですね、M3には'[Komfort.Labor] Presents Native Lab'に参加していたVgerが参加するmego系のFarmers Manual、M6には'Trash Industrialsamplecoregouchbeat'に参加していたMilky Boy、M7にはphthalo系のRook Valard、M10は実験からシンセポップまで幅広い電子を数多くの盤で提出してきたDavid Kristian、そしてトリはSquarepusherことTom Jenkinsonが本名を名乗ってエクスペリメンタルなドローンサウンドで締めくくります、やはりskamやwarpといった老舗に比べると全体としてのテンションが低めですし、ドラムンなどは21世紀の今ではもうスカスカに聞こえてしまいます、もちろんAsphereというかたのように非常に安定したアンビエンスをもとにドラムンを展開する方法論を実践している曲もありますしトリッキーなことをして単調さを調和しています、エッジがきつい楽曲が多いのですがこれが21世紀には厚みを残してエッジを丸くしていくという過渡期に当たるのかもしれない、構造が透けて見えてしまって10年後にはエレクトロニクスが未発達の時期のサウンドととらえられてしまうかもしれません、酷評しているようですが今なら十分聞かせる一枚です