The Pop Group : For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder? / We Are Time
ARTIST / Pop Group
TITLE / For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?
LABEL /y records(rough trade)
DATE / 1980
TITLE / For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?
LABEL /y records(rough trade)
DATE / 1980
ARTIST / Pop Group
TITLE / We Are Time
LABEL /y records(rough trade)
DATE / 1980
TITLE / We Are Time
LABEL /y records(rough trade)
DATE / 1980
傑作2ndと3rd、買ったのはビクターの日本盤で2枚がコンパイルされているもの、去年からリイシューが話題になっているのですが現在はどうも延期されていて発売日は未定になっています、今年の内にでればよいとは思います、実際問題この盤を名盤でないというのは困難であるというのが率直な感想でして、80年代という時代が(とくにイギリスだが)ニューウェーブという奇妙な時代においてこの盤がなんだかわからずに放たれたというのは、というか79年に'Y'が堕されたというのはなんとも受難な年なわけです、尋常じゃない熱力はタイトルの率直さとともに過剰なメッセージ性とそれに見合う音楽的混沌によって初めて可能な受け皿となっている、この奇形的グルーブを飲み込むということがイギリスというジェントルメンな国において達せされたというのは驚くべきことかもしれない、何故彼らがPopを語っているかわかるだろうか、これをよく彼等の音楽性の一種アイロニカルなテーゼであるとする傾向が強いのではないだろうか、問題はもっと奥深くにあるととらえるべきである、彼等は字義通りの意味で実際にPopである、一見離散していくようにみなされがちなカオティックさは、彼等一流のファンクネスによって絶対的な規律が与えられている、これほど聴きやすい前衛はまさしくPop以外の何者でもない、そしてその独自のPopを理解して初めて、彼らが提示するある種の大量虐殺へのアンチ(=大衆消費という麻薬)のオルタナティブとして、彼等の思想を理解することができるのである、さて皆さん、いい加減Pop Groupの盤のリイシューがこれ以上伸びないように声を上げましょう、写真家André Kertészによる1枚を採用したこの美しいジャケがCD屋に大量に並ぶことを想像しよう