Brian Eno : More Music For Films
ARTIST / Brian Eno
TITLE / More Music For Films
LABEL / virsin/toshiba-emi
DATE / 2005
TITLE / More Music For Films
LABEL / virsin/toshiba-emi
DATE / 2005
最初にこの盤が出るときいたときは事件だと思った、アンビエント関係を洗っているときに出くわしたプロモオンリー数百枚限定の盤'Music For Films'がそのままでリイシューされると思っていた、その盤は1976年、けれども実際はその盤から16曲、そしてこれまた存在さえしらなかったEnoのボックスセットにおまけで入っていたとかいう'Music For Films Vol.2'から6曲とって構成されたものであるそう、それは1983年、まあそれでも貴重な音源には違いないが、結局どちらの盤も全体像はわからないという仕組みになっています、あわせて全22曲のはずなんですが僕が買った日本盤には本来一曲目である'Deep Waters
'が入っていないようです、というかどちらが公式なのかわかりませんけれども、そしてこれが出たときは僕のEno熱も下がった頃であったし、なんとなく試聴をしたわけです、そして一曲目で衝撃を受け、すぐにヘッドホンを置きました、ポストロックやんけ、と当時の僕は思いました、実際そのとき頭に想起されたのは間違いなくTortoiseでした、その一曲目は'Deep Waters'ではなく日本盤の一曲目'Untitled'でした、乾いた音と畳み掛けるドラムとうねるバスはまさしく、いやもうやめよう、そしてやや日があくも購入し、盤の全体像を聴くにいたる、一曲目にはやはりよだれが出かけた、おそらくこの曲は1976年のプロモ盤の曲であるから、もはやTortoiseなど20年も遅れていたことになる、といってもEnoはそれほど意識しておらず、ややジャズに似せた傾向を持つ曲を、ありえそうな映画のワンシーンを想像してかいたのでしょうが、それにしてもここまでかっこいいと困る、ギターのインが素晴らしい、それがジャズと区分される僕のポストロック観です、同じ傾向を持つ曲が他にも数曲入っていますが、一曲目ほどの衝撃はない、また基本的に反復させて展開してくれないのが残念です、全曲1、2分で終えるので仕方ないのです、またEnoらしいアンビエントやFrippを想起させるギターのディレイを効果的につかったものなど、多種多様に取り揃えております、けれども一曲目なんですよ、それがまさにEnoに混ざりこんだノイズなんですよ、だから僕は困ってるんですね、どうしよう、このタイトルを与えられていない20年後の予言をどう処理すればいいんでしょう、多分熱狂で簡単な答えを見失っているだけなので誰か簡潔に指摘してくれませんか