Sonic Youth : Dirty
ARTIST / Sonic Youth
TITLE / Dirty
LABEL / geffen records
DATE / 1992
TITLE / Dirty
LABEL / geffen records
DATE / 1992
1822。8thなのか7thなのか。現在活動しているバンドの中で、個人的には最も敬愛しているのがSonic Youthであるのは疑いない。しかし、彼らの作った盤の中にも嫌いなものがある。1回聴いて、なんかこれは良くないなと印象を持ってしまった2枚。それがメジャーに移行してからリリースされた"Goo"と本作"Dirty"。当時の僕は、勝手にポップ期などと区分けして、彼らのインディー精神の消滅時期として、そのメジャーデビューまもなくのバンドが持ってしまうと勝手に想像してしまった浮き足立ち感として、聴くに値しない諸作として遠ざけてしまったわけだ。正直今聴いても、ぱっとしないといえばしないけど、別に遠ざけるほどでもなかったなと後悔しないこともないという。まあどっちでも良いかなという感じ。ポップ期といっても、全曲がそうだともいえないし。M3M11M13とか良い曲な気もする。個人的に面白いのは、M9でIan MacKayeが参加していること。意外な接点というのかどうか。続くM10なんかは、dischordのコンピ'Flex Your Head'に収録されているUntouchablesのカバーっぽいし。1分にも満たない曲だけど。"Nevermind"を手がけて、当時の音を塗り固めたButch VigとAndy Wallaceが、まるでNirvanaからの恩返しであるかのように本作を手がけているのも面白かったり、どうでもよかったりね。本作をレビューしようと思ったのは、もちろん本作のアートワークを手がけたMike Kelleyが2月1日に自殺したから。そんなに好きじゃないけど、死にたくなる気持ち、分かるよ。