Isotope 217 : Utonian Automatic
ARTIST / Isotope 217
TITLE / Utonian Automatic
LABEL / thrill jockey
DATE / 1999
TITLE / Utonian Automatic
LABEL / thrill jockey
DATE / 1999
1884。過去盤レビュー。以前紹介した盤"The Unstable Molecule" 。メンバーはDan Bitney、Jeff Parker、John Herndon、Matthew Lux、Rob Mazurekで安定。Sara P. Smithは脱退したのか、何かしらの理由で本作には入っていない。しかしこの盤がSaraに捧げられているという事実を見逃してはいけない。レコーディングはJohn MacEntire。M1からおっと思わせるフックをかましてくれる程度に良いできです。趣味がばちんと変わったわけではないんでしょうが、少しインプロ風味が強く、未来志向になっている気がしないでもない。一切軟弱ではない方向性。俺たち、すみからすみまで男です、といった感じ。M2の主旋律はTortoiseのそれを髣髴とさせる。全体を通して、Tortosieのかもし出す軟派なイメージを拭い去っている印象。遊び心よりもしかめ面。松本人志の弁を借りるならば、「ちゃんとしよ」というやつである。でもM5のように疾走感による気持ちよさに解消しようとする向きもあるから侮れない。ファンクねすを織り込んだジャズというのは、それだけで身体踊り魂が呼応するね。傑作だと思うけど。だからといって普遍叫ぶほど歴史化はされないだろうというイメージ。それでいいと思うしね。10年以上活動もしてないし。僕たちが憧れたシカゴ・シーンは今どうなっているのだろうか。