Das Damen : Triskaidekaphobe
ARTIST / Das Damen
TITLE / Triskaidekaphobe
LABEL / sst
DATE / 1988
TITLE / Triskaidekaphobe
LABEL / sst
DATE / 1988
2399。1984年に結成されたバンド。当時のsstらしい音を鳴らす。パンクからグランジへの移行を促すような、ダサさとかっこよさを足してそのまま放出するような。メンバーはAlex TotinoことAlex D. Monday(ギター)、Jim Walters(ギター)、Lyle Hysen(ドラム)、Phill Von TrappことPh. Amadeus Totenhosen(ベース)。前進は80年代初頭のニューヨーク・パンクバンド Misguidedか。AlexとLyleが参加していた模様。デビューEPはThurston Mooreのレーベルecstatic peace!からのリリースで、それを含めると本作で3枚目のリリースとなる。sstからでは2枚目。オルタナティブを準備するのに重要な役割を果たしたsstですが、彼らもそのなかで、端役にするには惜しい音楽をやっていたのだと思う。ニューヨークから飛び火した新しいムーブメントはその後アメリカ全土を巻き込んでダルダルなネルシャツで武装したささくれだった音楽が始まるわけだ。そんなだらついたその後の90年代の売れ筋なメロウを繰り出すかと思いきや、ちょっとメタル風味なソリッドな演奏をインストで聞かせるなど、Das Damenのやってることはまさに過渡期的でかっこよいですよね。絶望的にダサいジャケットもそれはそれで味がある。プロデューサーはこの時代の音楽の灯を確実に演出したWharton Tiers。Sonic Youthとともに、彼の初期の仕事として注目に値するバンドのひとつなのかもしれない。口当たりがマイルドなので、今でも十分さらっと、かつ面白く聴けます。アイディアがある。