Daniel Johnston : The Story Of An Artist
ARTIST / Daniel Johnston
TITLE / The Story Of An Artist
LABEL / wu-shan
DATE / 2008
TITLE / The Story Of An Artist
LABEL / wu-shan
DATE / 2008
2392。"Fun"。よくわからないVisual Artist Recordingというシリーズ。あるいはvoice of the artistsシリーズ。限定らしいが。Daniel Johnstonには同名タイトルで、1980年から1983年のテープ音源を集めた6枚組ボックスが存在するようだが、関係はたぶんないでしょう。このシリーズは、サインだか何かのさらに限定verがるようだ。Daniel Johnston以外で名を連ねているのは、70年代から活動する飾られる系のサウンド作家Connie Beckley、ポップの神様Andy Warhol、アメリカの美術批評家Carter Ratcliff、韓国生まれのニューヨーク画家Path Soong、ニューヨーク生まれの画家Eric Fischl、そしてポップを売り出したディーラーIvan Karpといった面々。謎は深まるばかりだが、その中にDaniel Johnstonが参画できるというのが面白い視点なのでしょうか。確かに本作に封入されているスリーブにも、Johnstonによる奇妙な人物画が描かている。彼の独特のイラストは、それこそオルタナティブポップスの伝道者Kurt Cobainが着こなすTシャツによって、よくもわからなぬ人たちの手にまでしっかりと届けられている。それは、とても素敵なことだ。画家としてのDaniel Johnsotonにしても、SSWとしてのDaniel Johnstonも、どちらも唯一無二な存在で、消えては現れ、そしてまた消えていくという作家性でもって僕たちのなかでくすぶり続けている。本作はインタビューのような音源も含みながら、さらったJohnstonの雰囲気しかない歌を聴くことができる。その歌は、一度聞けばしっかりと脳内に刻まれるスタンダードにして美しい歌で、ぼくたちはとても良い気分になる。それこそ、John Lennonのような。本作を買わなくても、別の音源できっちり堪能することをおすすめします。