Zappa / Mothers : Roxy & Elsewhere
ARTIST / Zappa / Mothers
TITLE / Roxy & Elsewhere
LABEL / discreet
DATE / 1974
TITLE / Roxy & Elsewhere
LABEL / discreet
DATE / 1974
2325。discreetは1973年から1979年のあいだwarner内に作られたFrank Zappa先生専用のレーベルみたいです。ということで、本作。Motehrsの結成10周年記念ライブ盤ということですが、すこぶる評判がよい1枚です。効けば分かります。Zappa先生の変幻自在のギターを一とする完璧で熱い演奏、汗が目に染み入りそうな、黒くたぎるグルーブ。まったくあきさせないジャズロックの本領発揮とも言うべき構成をもった曲たち。ジャケットのどうしようもないまがまがしさも含めて、名盤として手に取るには圧倒的に情報が必要だろう。支えるMothersの布陣は、Chester ThompsonとRalph Humphreyによるツイン・ドラムを堂々と配し、キーボードにはジャズ・ファンクの大物George Duke、Zappaの盤ではおなじみのトロンボーン奏者Bruce Lambourne FowlerをはじめとするFowler3兄弟も総動員。M4'Village Of The Sun'とか、どの側面のZappa先生が出てきてるんだろうというくらいさわやかでソウルフルなAメロを携えて、その後しっかりZappa的な味付けへと落ち着かせる。ただの天才だからしょうがないけど、こんなことさらっとやってのける人はやはり素敵だね。そしてそこから継ぎ目なく続いていくM5からはまさにZappa節全壊の弾きまくりなプログレッシブ構成となっています。どこまで掘り続けても、当たりの盤がまだまだ残っているZappa先生の懐の深さに、感謝の言葉しかありません。傑作です。聴けよな。