Dirty Three : Ocean Songs
ARTIST / Dirty Three
TITLE / Ocean Songs
LABEL / touch & go
DATE / 1998
TITLE / Ocean Songs
LABEL / touch & go
DATE / 1998
2327。当時インディー界隈で、わりと話題になった1枚です。オーストラリアはメルボルン出身の3人組バンド。Jim White(ドラム)、 Mick Turner(ギター)、 Warren Ellis(ヴァイオリン)。1992年結成ではあるが、3人のキャリアはかなり長い。それぞれが、世界の各地に滞在しているし、どのタイミングで集まって活動しているのかは謎です。Mick Turnerはdrag cityからソロ名義で数枚リリースがあるから、90年代はシカゴに縁があったのでしょう。2007年にはAll Tomorrow's Partiesのキュレーターもつとめました。本作はそんな彼らの4枚目ぐらい。スローコアなるものが広く受け入れられていた時期ですから、本作も受けたことでしょう。音の波で轟音演出することはなく、けだるく、それこそスロウなBPMでメロウな音を伝えている。ヴァイオリンやヴィオラが効いているわけですね。M4M5M7ではDavid Grubbsさんがハーモニウムやピアノを弾いています。そして、このロウな録音を実行しているのは、共同プロデを勤めたAlbini先生であることは想像に固くない。甘く切ない、といえば聞こえがいいかもしれませんが、このEDM全盛の時代においては、だるくて聴いてられない、かもしれません。盛り上げてくれるのは結構ですが。僕はスローコアってモノにそこまでどっぷりつかったことがないので、そこまで真剣に追いかけていないから、本作もこのご時勢でのお初になったという次第です。touch & goの中では当時としては毛色が違う仕上がりだったのかもしれないですね。糞だるいですけど、旋律が明快で、その当たりは人気が出るのも納得です。ジャケもいいですね。