Grant Green : Grantstand
ARTIST / Grant Green
TITLE / Grantstand
LABEL / blue note
DATE / 1962
TITLE / Grantstand
LABEL / blue note
DATE / 1962
2313。以前紹介した盤"Idle Moments"。布陣は、Grant Green(ギター)、Al Harewood(ドラム)、 Jack McDuff(オルガン)、Yusef Lateef(テナーサックス、フルート)。クレジットはされていないが、wikiにはBen Tucker(ベース)の名前もある。確かにM1とか低音が聞こえる。謎。リーダー作としては初期の録音。Grant Green弾きまくり、というよりも、わりとキチンと他のかたがたにもソロをあてがっている。しかし、やはりGrant Greenの曇りなきプレイが始まるとコレだけ聴いていたくなるという魔力がある。しかしオルガンのJack McduffがM1なんかではむしろ決めてくるわけで、それはそれ。M2ではスタンダード'My Funny Valentine'をしっとり、というか陰鬱でべっとりと聴かせる。ギターがマイナーに泣きまくってるので、個人的にはいまいちな曲であるが、スタンダードのギター解釈という意味では、本作を有名版として位置づけるのに一役買っている。そしてM1と打って変わって、Grantが全面に出てくる。でもそういうことじゃない。McDuffさんが抑えに押さえたオルガンワークで支えているところが実は好感が持てるところではある。小難しいことは一切ない。時代のなかをちょっと風変わりな編成でバップしている。編成の妙を除けば、曲自体は割と退屈な仕上がり、いやネガティブな語感を廃すれば、害なく鳴るジャズです。M4はブルース構造をギターとオルガンでつむいでいく。M1を除けばチルしっぱなしになる1枚です。ちなみに、僕が買ったのは2015年にリリースされたpickwick盤でして、ジャケが違います。blue noteとの権利関係はよくわからない。今後自分が、持ってないと勘違いしてblue note盤を買わないことを願うばかりです。