Ornette Coleman : The Shape Of Jazz To Come / Something Else!!!!
ARTIST / Ornette Coleman
TITLE / The Shape Of Jazz To Come / Something Else!!!!
LABEL / atlantic / contemporary records
DATE / 1959 / 1958
TITLE / The Shape Of Jazz To Come / Something Else!!!!
LABEL / atlantic / contemporary records
DATE / 1959 / 1958
2300。以前紹介した関連盤"At The Golden Circle Stockholm Vol.2"。名盤探訪。めんどくさくなってきたという理由で2枚組にしたわけではない。たまたまである。ジャケは2010年にnot now musicよりデジタルリマスタされて2枚組にしてリリースされたやつ。それ。一応1st扱いのやつからってことで、"Something Else!!!!"について。メンバーはOrnette Coleman(アルトサックス)、Don Cherry(トランペット)、Walter Norris(ピアノ)、Don Payne(ダブルベース)、Billy Higgins(ドラム)。のちにフリーで厄介なことになるColemanさんですが、本作では若手プレイヤーを引き連れて、珍しくピアノもいれて、表面的には聴きざわりのよいビバップをやっている。メロディアスで、ほがらかだ。それでも一応、Colemanの初作であるし、きちんとしたジャズ畑のひとならば聞き分けられる程度に奇妙なコード感やらを盛り込んでいると思われる。それでも気候との愛称抜群な小気味よさが漂いまくっているので、変貌しきったあとのColemanにおぼれていると、これじゃないってことになるでしょう。それでも、とにかくその胎動を嗅ぎ分けるために存在する優等生の仮面をかぶった1枚。ジャズ史的にはColemanの初手というだけで重要という話。んで、3rdの"The Shape Of Jazz"。邦題は『ジャズきたるべきもの』。すごいですね。もうM1から不穏すぎて勘弁してください最高ですよって感じ。メンバーはDon Cherry(コルネット)、Ornette Coleman(アルトサックス)、Charlie Haden(ベース)、Billy Higgins(ドラム)。ということで、ピアノレスになりました。安易なコード感から解放され、とにかく流れ流され、決まったことなど糞食らえ、すごくミディアムテンポであるのに、瓦解するぎりぎりで不穏さを演出する。誰がこれを歓迎するのか。それでも、聴いたものは、新しいジャズの到来を感じずにはいられなかったというわけだ。M2から走り出します。不穏です。強迫観念に襲われているかのように、吹きまくる。決して安心を与えない。それぞれのプレイヤーがColemanの理念にどこまで共鳴してやっていたのかはわからないけど、とにかく始まったわけだから、やるしかない。やるしかないことしか、この世界にはない。そして、物事はすすみ、まるで世界が変わったように見えることもあるし、実質的には、そうでもないという。そして世界は変わるし、決して何も変わらないのである。入門にするには、毒が足りないけど、一応典型的な入門盤だということです。