Kenny Dorham : Afro-Cuban
ARTIST / Kenny Dorham
TITLE / Afro-Cuban
LABEL / blue note
DATE / 1957
TITLE / Afro-Cuban
LABEL / blue note
DATE / 1957
2298。もういいんじゃねんかなジャズ名盤探訪。といいつつblue note名盤探訪なような気がしてならない。そして有名なプレイヤーが多すぎて覚えられないというね。で、いまさらながら、というかようやくKenny Dorhamまで手が回り始めるというか。録音は1955年。メンバーはKenny Dorham(トランペット)、 Jay Jay Johnson(トロンボーン、M1-M4M9)、Hank Mobley(テナーサックス)、Cecil Payne(バリトンサックス)、Horace Silver(ピアノ)、Oscar Pettieford(ベースM1-M4M9)、Art Blakey(ドラム)、Carlos "Patato" Valdes(コンガ、M1-M4M9)、Richie Goldberg(ベル、M1-M4M9)、Percy Heath(ベース M5-M8)といった感じ。M8M9はボートラです。レコードでいうA面B面で録音日時とメンバーに若干相違がある。タイトルからしてまさにアフロとキューバなリズム感覚であるけれども、というかラテンフレイバーですね。それを消化せずに割りと愚直にジャズへと落とし込んでいるので、今聴くと斬新さというよりも牧歌的にさえ感じてしまいます。レビューを呼んでいると、そもそもKenny Dorhamは静かなプレイヤーだそうで、それを知らない僕としては、割とはじけたプレイボーイをイメージしてしまいますが、どうも違うようです。てめーのりのりじゃねえかと言われて、いえいえ実は僕は違うんです、といわれても何の説得力もないほどに、サンバである。当時、あるいは、その後1980年代あたりのクラブジャズの分脈において、世界音楽的な見直しのもとで、わりと評価されているのかもしれません。個人的にはさほど好きではありません。もはや世界音楽そのものが飽和してしまい、その特徴を何度も何度も再生産するような傾向にあるから。もう新鮮でも何でもないという。というか新鮮でなくなったときにこそ、フラットな音楽性が問われるのかな。現代とはわからない。興味があればどうぞ。