Erroll Garner : Concert By The Sea
ARTIST / Erroll Garner
TITLE / Concert By The Sea
LABEL / columbia
DATE / 1956
TITLE / Concert By The Sea
LABEL / columbia
DATE / 1956
2286。ジャケと評判しか知らないから、このいかしたタイトルに一周回ってクールなジャケットを見たら70年代のフュージョンか何かかと思っていたら、思いっきり50年代の作品だという。ちなみに今回アップしてるジャケはオリジナルとは少し違いますが、現在入手しやすい盤のジャケということで。録音が決して良くないけど、ピアニストErroll Garnerの楽しげで跳ねた演奏を聴くことができる。他のメンバーは、Eddie Calhoun(ベース)、 Denzil Best(ドラム)。決して主張せず、Erroll Garnerのパフォーマティブな演奏をただただ放置プレイしている。しかし古臭くない。なんだか叔父さん臭いイメージがない。どこまでも軽く、現代的な響きがある。録音が古びているにすぎない。ライブ盤であり、カルフォルニアのCarmel-by-the-Seaという町だかで録音されたらしい。そこから由来して"Concert By The Sea"なんてタイトルがつけられているわけだ。wikiによると、音響装置もだめ、ピアノのチューニングも狂っていて、楽器の配置もおかしかったという。なぜなら、公式にライブ盤としてリリースする予定の演奏ではなかったから。適当に録音されて、それが、うまい具合にリリースされて、そして名演としてあがめられている、というなんとも都合のよい話である。時代的にはジャンル的な意味でスウィングなピアニストだったと思われるが、演奏自体はとてもモダンに感じる(用語はわりあいルーズだが)。バップ的に、即興が開かれている。というかもう好き勝手引いてる印象。'Autumn Leaves'ってこんな曲だっけって。自由だ。利き腕が左手らしく、左でビートを演出し、右手がそれに追従して旋律を引くことにより、絶妙なはず仕方で間合いを演出しているという話。あってるのかどうかは知らん。にしても録音が悪いのが本当に悲しいなぁ。それでも、プレイによってその存在を証しているっていうのはかっこいいのはかっこいい。