Meat Puppets : S/T
ARTIST / Meat Puppets
TITLE / S/T
LABEL / sst / thermidor
DATE / 1982
TITLE / S/T
LABEL / sst / thermidor
DATE / 1982
2282。以前紹介した盤"Up On The Sun "。 sstでも初期に位置するMeat Puppetsの1st。オルタナティブを準備したバンドの一翼として、適度に参照される、適度に名の知れた、美しいバンドである。Curt Kirkwood(ギター、ボーカル)、Cris Kirkwood(ベース)というKirkwood兄弟に、Derrick Bostrom(ドラム)が加わった編成。翌年には名盤となる"II"をリリースするわけだが、、まだまだ若く、14曲を22分で駆け抜けるパンクバンドであるが、その端々に、インディーをメジャーへと押し上げるのに担保されるミディアムな旋律性を髪間見ることができる。それとは別に80年代USインディーの骨太感というか、グランジなるものを準備するあらくれ感というか、M7のギター吹きまくりのインストとか、なんだかかっこよいよね。メンバー自身がLSDに言及し3日間のほぼ一発録りでとりきった正気でない音楽というのが、パッケージ化されている。その時代への憧憬というか、その時代の高カロリーなうねりとかたけりとかを感じることが出来る。もはや、いつ崩れてもおかしくない音楽が、そこはかとないポップスへの意思というか、そんな類のセンスでもって維持されている。叫ぶ。そして音楽はハードコアにファジーだ。それがとても、なんだかイケてるのであって、この狂ったMeat Puppetsに憧れて、音楽を始め、そして、そのアティチュード以上の、ただの音楽を目撃したときに、われわれの90年代がスタートするのであった。そんなはずありえないけど、何かと準備したバンドであり、この体たらくなので、日本でもわりと人気のある1枚です。その後rykodiscより大量のボートラとしてEPを抱きかかえさせてリイシューされましたので興味があるかたはそちらもどうぞ。