Prefuse 73 : Preparations
ARTIST / Prefuse 73
TITLE / Preparations
LABEL / warp
DATE / 2007
TITLE / Preparations
LABEL / warp
DATE / 2007
[41-71]。以前紹介した盤" Everything She Touched Turned Ampexian "そりゃもう多作なGuillermo Scott HerrenさんのPrefuse 73名義でのwikiによると4th。もはや創作意欲が馬鹿になってるので、2枚組みのボリューム。とにかくコラボだ、コラボだ!っていうアプローチを進めてきたPrefuse 73が、本作で目をつけたのは、この頃からインディー界で適度に露出し始めるSchool Of Seven Bells(M4)、そして、もはやベテラン中のベテランである元Helmetで現Battlesの John Stanier(M6)、そしてn5MDからリリースのあるTobias Lilja(M10)。なんかJohn Stainerの使い方は、客寄せパンダ的でちょっと違和感を覚える。「あのBattlesの!」とかいうポップをたやすくかけるような気がする。で、本作ではオーケストレイションを壮麗に響かせながら、有機電子で勝負されている。もはやチョップの貴公子って赴きは無くなり、ただの売れてる感が出た作家になった印象...とここまで書いて、さすがにおかしいなと思って調べてみると、どうも再生していたのが2枚目の'Interregnums'のほうでした。おっと失礼。できちんと、本編となるPreparationsを再生。おう、そうだよ、これだよ。いつもどおりだよ。それもどうかと思うよ。どうも2枚目のほうは、1枚目のトラックをオーケストレイションで再構築したというテイストのものらしく、やっぱりやりたいのは、チョップチョップチョップであるという。そこに類に稀な耳でもって選ばれた有機的な音色を夢見がちに放り込んで、ぶっちぎりのきらびやかさを演出している。これなら、女の子にだっておススメできちゃうね!っていう目配せの仕方である。それにしても、本作での弾けっぷりはすごい。前段で、ちょっと否定的な目線をかましたからかなんかしらんが、本編を利いていると、スタイルの確立とその装飾的逸脱による昇華という意味では進化をやめないですねHerrenさんは。本作ぐらいまでは、ちょっと追いかけてもよいかもしれませんね。但し、そう何回も聴いて、感動するような類の盤でもないので、ちょっと興味があって、Prefuse 73をまだ聴いたことが無いっていう義務教育背世代におススメしたいです。どうぞどうぞ。ちなみにジャケデザインはKim Hiorthøyなんだってさ。難波のブックオフで、ぼろぼろの作品集が売られているのを見ました。関係ないけど。