Julian Fane : Special Forces
ARTIST / Julian Fane
TITLE / Special Forces
LABEL / planet-mu
DATE / 2004
TITLE / Special Forces
LABEL / planet-mu
DATE / 2004
[44-71]。myspace。正直、planet-muはリリース数が多すぎて、集めるとなると半端ではない散財となってしまうことが予想されるため、もはやあきらめている。現在は、グライムやジュークといったシーンをいち早くキャッチアップするような、小生意気なレーベルとなってしまいました。UKのクラブカルチャのどこまで最先端かもはやわけわかんない状況を提示するレーベルとして欠かすことができない感じか。で、今や300番台のカタ番をリリースplanet muの、まだ若い時代、といってもカタ盤ziq091である1枚です。ぬふふ。拡散したエレクトロニック・ミュージックの時代にあって、まだまだ似たようなスタイルが再生産されていた時期である。本作も、やや時代から取り残されたメランコリーを引きずった意外性も何も無い1枚に仕上がっている。ささやかなボーカルも乗っかっている。Julian Faneさんはカナダはバンクーバー出身で、デイ・トレーダーとして身銭を稼ぎながらMikeのツアー中にCDを手渡した。当時21歳。planet muの紹介ページで言及されているのは、Radiohead、The Flaming Lips、Mercury Rev、Mum、Four Tet、Godspeed You Black Emperor!。もう、2004年で考えたら、時代に取り残されている感じがすごいです。確かに高音域で響くボーカルと、エレクトロニックによる繊細さよりも、やや毛羽立った疾走感重視の使用という意味では、ロック音楽(なる形式があるとして)に電子を取り入れたちょっと前の先人たちに近しいものがある。それならば、そいつらを聞けばよいんじゃないか、Mike。ちょっとコマーシャルに、あるいは電子という名目で偽装した迎合尾主義に陥ってるんじゃないか。僕はそんな無意味な不安を、10年近く前の盤に抱いているのであった。特に聴かなくても良いけど、好きな人には響くかもしれません。つまらんと思うけどなあ。